アプライドキネシオロジー AMC 経絡

 

5ivf-AMC

 

栗原D.C.が専門誌に投稿した記事です。

今回は椎間孔5つの因子の最後の因子について説明する。最後因子はAMC経絡である。経絡の気の流れはアプライド キネシオロジーの筋力テストに影響を与える。アプライド キネシオロジーで頻繁に使用される筋には、それぞれ関連する経絡が存在する。例えば大腰筋は腎経、大腿筋膜張筋は大腸経が関連する経絡である。これら関連する経絡の問題は、関連する筋の筋力テストに影響を及ぼす。筋力テストで正常な反応が得られない場合、関連する経絡のアラームポイント(募穴)にTLする。TLにより筋力テストによる反応が改善する場合、関連する経絡を刺激するポイントに治療を加える。刺激するポイントは、通常、五行穴とよばれる5つのポイントから選択することになる。これらポイントの有効性は刺激を加えた後の、筋力テストの改善によって確認することができる。刺激は、通常、押圧やタッピング(指先で叩く)により加えられる。タッピングを加えた後、正常な筋力テストの反応を確認する。筋力テストが正常に反応する場合、それ以上の刺激は必要ない。過剰な刺激は、逆に筋力テストの反応に悪影響を与えることにもなる。

それぞれの経絡は、特定の脊椎レベルとも関連がある。ある筋が経絡の刺激により、筋力テストの正常な反応を回復した場合においても、これら関連する脊椎レベルにサブラクセーションが存在する状態では、経絡の問題が再発する可能性がある。関連する経絡の五行穴の刺激により筋力テストの改善が得られるが、再発してしまう場合、前述した関連する脊椎レベルのチェックを行う必要がある。しかし関連する椎骨にサブラクセーションが存在しない場合、経絡の問題は複雑になる。このような場合、アプライド キネシオロジーの経絡治療を行わなければならない。経絡治療では、12経脈とこれらの相互関係からの影響が考えられる。他の可能性としては、横隔膜の機能異常である。アプライド キネシオロジーでは、横隔膜の機能は経絡の気を増加させるポンプのような働きをすると考えている。経絡治療や横隔膜の治療は、またの機会に説明する。

経絡治療は複雑であるが、ほとんどの場合、五行穴の刺激により、正常な機能を回復する。時には複雑なケースもあるが、そのようなケースほど、患者は経絡バランスの不均衡に対して過敏であることが多い。このため、複雑な経絡治療になるとしても、治療を加えることは非常に有意義である。