バイオメカニカルアプローチとは

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バイオメカニカルアプローチとは
バイオメカニカル (バイオメカニクス)Biomchanical(Biomechanics) という言葉は、生体力学的(生体力学)という意味で、重力に対して体を支えたり、体を動かすことによる骨、靭帯、筋の作用を力学的に解析することです。アプローチApproachは、研究、手法というような意味です。
バイオメカニカル アプローチは、身体の障害を生体力学的に解析して治療方法を決定するという1つの手技療法です。

 

 

バイオメカニカル アプローチの特徴

1.患部に直接触ることなく治療します。
バイオメカ二カル アプローチでは、手技により関節や筋肉の状態を改善し、筋骨格系の機能障害に対する対処法です。通常、痛みがある場合、患部にいろいろな操作を加えますが、バイオメカニカルアプローチでは、バイオメカニクスを考慮して遠隔部からの影響を排除することを目的とするため、患部に直接手技を加えることあまりありません。
バイオメカニカルアプローチは、日常の動きによる損傷部位への悪化を起こすような力を軽減させるため、損傷部位の治癒を早めることになります。

2.患部の治療で治らない人に有効です。
バイオメカニカルアプローチでは、患部に手技を加えることなく、患部を改善する治療法です。直接的な原因がはっきりしないようなケース、または、通常、組織の修復が完了するべき組織の治癒が長引いているケース、いわゆる慢性的な障害などでは、特に、症状の原因となっている患部は生体力学により、二次的、代償的に障害を起こしていることが多く、治癒に導くための操作は、症状がない部位に加えます。このため、バイオメカニカルアプローチは危険性は低く、特に亜急性、慢性的な障害に効果的なアプローチ方法といえます。

3.バイオメカニクスに基づく施術法はシンプルです。
筋、関節、靭帯の解剖と動きによるこれらの解剖の変化を理解することで、治療方法はシンプルでです。靭帯組織の短縮、硬縮、筋の過緊張による可動性制限を検出して、バイオメカニクスにしたがい治療部位を選択すればいいわけです。

4.患部に力を加えないため、治療による患者への負担はありません。
患部の組織に損傷、変性などがる場合、この部に力を加えることは、更に損傷や変性を悪化させることになることがありあます。バイオメカニカル アプローチでは患部以外の部位に施術を加えるために施術中に患者に痛みを感じさせることはない。

 

 

バイオメカニカル アプローチが有効なケースのサイン
症状が動きや姿勢で変化する場合、例えば、‘‘こうすると痛い’’、’’こういう動作で痛みが強くなるといった’’状態では、患部、組織損傷部位への刺激が動きや姿勢により変化していると考えられます。これが関節や筋の組織であれば、痛みが悪化/発生する状態での関節や筋の状態を把握する必要があります。このような状態では、解剖学で学んだイメージの関節や筋の状態とは異なり、関節の可動角度や筋の収縮による骨の動きなど、解剖学のイメージが動かなければなりません。これには、バイオメカニクスの知識が必要になります。これを理解して初めて、動きや姿勢による患部の治癒の遅れ、損傷の悪化を防ぐことが可能になるわけです。バイオメカニカル アプローチによる治療後、数日で症状の大きな変化が起ることは少なくありません。

 

 

筋骨格系障害のバイオメカニクス
脊椎すべり症による腰痛では、脊椎分離症に併発することがほとんどです。若年層では症状が出ないケースも多く、椎体の前方すべりが起こることで、骨化していない軟骨の部分に張力が加わり(先天性分離症の場合)、軟骨や骨膜となるはずであったっ部分への刺激により腰痛が起こります。前方へのすべりにより椎間関節にもまた前方に引かれて下関節突起と下位の仙骨や腰椎の上関節突起との間の椎間関節に過度の圧迫が加ってしまいます。これは軟骨の変性を起こす原因になります。そして椎間関節に炎症や変性が起こってしまいます。
これらは全て椎体を固定する靭帯(前縦靭帯、後縦靭帯、横突間靭帯、棘間靭帯の脆弱化、靭帯が伸ばされて、椎体を支えられなくなっているために起るものです。ですので、この部に力を加えることは、生体力学的な異常により伸ばされた靭帯をさらに伸ばしてしまうことになるため、すべりのある部分に力を加えるような操作は非常に危険です。
それではどのように治療をするのでしょうか?それは、生体力学を考え椎体が前方に滑る力を増強するような生体力学的な異常(他の部位での靭帯硬縮や筋の機能異常)を見つけて、椎体が前方に滑る力を加えている他の部位の異常を治療するのです。
椎体が前に滑るような力を増加させるような因子を生体力学的に理解しなければわかりません。

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